写真左)土肥ヘリーポート
写真中央)道136号線グリーンヒル
写真右)総合会館前牡丹桜
土肥の中心街から南に8キロ小下田の景勝地里山があります。ここからの富士山、駿河湾、夕陽、南アルプスはパノラマの様に見渡すことができます。桜の咲く時期は岐阜県根尾村の薄墨桜二世が可憐に咲き、続いて染井吉野が富士山を背景に咲き、ウグイス、メジロなどの鳥も花の蜜を求めてやってきます。
八重咲きの緑の花を付ける珍しい桜で別名「美人桜」と呼ばれて美しい女性を表すと共に、幸せを呼ぶ桜とも云われています。昔は京都御所の庭だけにしか咲くことを許されなかった桜です。他にもエメラルドグリーン、淡いブルーなどの色があったようですが、庶民はこのような鬱金を見つけると、必ず帝に献上しなければならなかったようです。
土肥の菜の花レンゲ畑は小土肥地区、八木沢地区で4月初旬に見ることができます。小土肥の菜の花レンゲ畑は毎年4月第2土曜日に開催される俳優橋爪功さんと土肥の子供たちが繰り広げる野外劇「菜の花舞台」に合わせて咲かせるものです。また、八木沢のレンゲは農家の方々の種により咲かせるものです。
土肥の白枇杷は、明治十年に中国から持ち帰られた種を県令大迫偵清が、県下十三郡の篤志家に四~五粒づつ送り見事、栽培に成功したのが土肥町でした。
この白枇杷は、六月の初旬から中旬にかけてが収穫期で、ふつうの黄赤色の果肉の枇杷と比べると小粒で種が大きいのですが、甘味、酸味のバランスがよく、天皇陛下に献上されたことがあります。
また、果肉が柔らかく傷つきやすいので市場にはあまりでまわりません。
枇杷ワインはこの白枇杷を主原料としてつくられており、枇杷特有の繊細な香りと、高貴で上品な味わいの甘口のワインです。
県道沼津―土肥線、土肥漁港から500mほど小土肥旅人岬に向かっていくと土肥の穴場「小濱海岸」がある。ごろた石が100mほど続く海岸は岩礁が海に転々とし水はきれいで土肥をよく知る人が夏海水浴に訪れる。
その降り口に毎年6月初旬に咲くカンナ、色は黄色、天気に恵まれると空の青さ、海の青に花の黄色、葉の緑が引き立ちます。
馬場区の佐藤宅では畑の中に蛍が生育しやすいハウスを設置し幼虫、サナギ、蛍へと育成する場所を設けてあります。
3月7日、土肥蛍の幼虫を水槽から大きいもの小さいものに仕分けして大きいもの(2cm以上)については佐藤宅の特製幼虫育成ハウス内の水槽に放流、小さいものについては更に一年水槽にて育成します。幼虫が食べ尽くしたカワニナの残骸は水槽から出して捨てます。
ハウスの水槽で幼虫は1ヶ月ほど生活し通常ですと4月10日頃の午後7時頃からハウスの水槽から廻りの土に上陸し土中に潜り込みサナギになり約50日後の6月初旬に蛍としいて飛び立ちます。上陸の際に幼虫が発光する青白い光は幻想的で特に春雨の降る夜に大移動するケースが多く見られます。
土肥蛍=土肥の馬場地区で育った源氏蛍で地元での呼び名、2004年3月には伊豆長岡へ1000匹ほどの幼虫が譲られています。
小土肥は源氏蛍と平家蛍が小土肥山川河畔に仲良く棲息する珍しい土地です。
源氏蛍は体長10㍉から20㍉、胸背が淡い赤色、羽は黒色。平家蛍は体長7
㍉から10㍉であまり舞わないで源氏より小さく共に光は熱くありません。
おのが火を木々の蛍や花の宿 芭蕉
夏の海の貝と言えばトコブシ、八木沢の海岸は7月下旬頃にトコブシとりで賑わいます。トコブシは醤油と酒の煮汁で殻ごと煮ると柔らかく食べられ夏を感じます。
7月10日頃から8月にかけ黄色い可憐な花を咲かせるハマボウハイビスカスは土肥が伊豆ける最北限と云われ土肥の丸山運動公園、土肥松原公園で見ることが出来ます。
土肥地区には殆どの区に山神社と天王社が併せて祀られている。天王社の祭神は午頭天王(スサノウノミコト)であり7月第二土曜日・日曜日は天王神社の祭日です。土曜日は宵祭りで演芸などが開かれる。日曜日は各区の御神輿が町内を渡御し町内安全を祈願します。
土肥の町花であるカーネーションは昭和5年頃より栽培が盛んになりました。赤のフランセスコ、カイン、コレノ、ピンクのテイラなどあります。
5月の母の日の出荷も盛んです。
10月から町内の路地に咲き出す色とりどりのハイビスカス、チョット注意しながら散策すると赤、黄色の花が目を楽しませてくれます。(10/27)
土肥神社は祭神豊御玉姫命また土肥の豪族富永氏が鎌倉鶴ヶ岡八幡宮から分霊を勧請した若宮八幡宮をお祀りしてあります。 大祭は10月の第三土日に挙行されます。特に二日目に行われる流鏑馬は人馬一体となり20代の独身男子から選ばれた神代騎と呼ばれる神の化身が馬に乗り 300mの道路を3往復します。
11月頃から咲く甘い香りのする白色後弁の小花、枇杷の花の期間は1月頃も咲くほど長持ちでありますが観賞用ではありません。
メジロなどが密を吸いにくるごく普通の花です。
海辺の植物としてのツワブキが美しく艶やかに黄色い花と青々とした葉をつける頃です。ツワブキは一説には艶のある蕗ということからその名がついたと言われます。海辺に似合う花です。(11/14)
11月10日は土肥の馬場地区にある安楽寺の達磨忌です。本堂では一日中子供たちと遊んだと言われるほど子供好きの良寛さんを偲んで保育園の園児が踊りを披露します。また、縁起ものの達磨販売や植木市が境内では開かれます。
11月12日は土肥・清雲寺(日蓮宗)のお会式です。小規模ですが万灯練り行列も中浜地区、大藪地区、屋形地区、馬場上地区の4基が賑々しく各地区から集まってきます。夜店や植木市もあります。
12月から3月頃にかけて赤いとんがり帽子のような花をつけるアロエは古来より民間では怪我をしたところに貼り付けたり 胃腸の調子が悪いときや便秘の時などに食べたりします。アロエは皮を取り透明な身を薄切りにして刺身としてワサビ醤油にして食べたりすると美味しい。今で はアロエジュースの原料として出荷されています。
小田原北条氏が伊豆を支配した時代、土肥の城主富永山城守はその支配下となり、この付近各地の武将と同じように栄え天正 18年、豊臣勢の小田原攻めにより北条滅亡の時は、九鬼の水軍がこの辺まで押し寄せて、富永氏も北条氏と運命を共にしました。その富永氏が両親の菩提を弔 うため建立された清雲寺(別名孝養寺、創立天正元年、本堂は天正年間建立以来三度の火災にあい現在の本堂は百数十年のもの)は日蓮の宗寺として、日蓮上人 の一代記を描いた額(90枚、一枚の大きさは畳一枚の大きさ、明治23年に檀家衆より奉納、画家名は沼津住人一運斎国秀)が、宝物として保存され清雲寺の 催事以外は見学が許されている。
伊豆の椎茸は日本に於ける栽培の発祥地と言われています。なかでも土肥の椎茸は天皇杯をはじめ農林大臣賞など数々の品評会で入賞を続け高い評価をいただいております。
椎茸は大きく分けると乾椎茸と生椎茸に分かれますが、乾椎茸は近年コレステロール低下作用、骨粗しょう症予防効果など脚光を浴びております。低カロリーなので肥満症、糖尿病、便秘、胃ガン予防に良いと言われています。
小下田地区に咲く土肥さくらは伊豆でも最も早咲きの桜で早い土肥桜ですと12月下旬より民家の庭先に咲き始めます。色も濃いピンクで青空に特に映えます。土肥桜のルーツは八木沢小池地区の山林にあります。
その桜を昭和30年頃土肥町内に広めたのが故佐藤萬夫先生(医師)でした。佐藤先生は早春に咲くこの桜を珍しがり、当時開業していた小下田の医院で、花瓶に活け観賞していました。
そして、昭和33年頃、現北海道大学出身の故小川義雄氏がこの早咲きの桜に一目惚れし「珍しい桜なので是非、接ぎ木をして増やしたい」と佐藤先生に申し出ました。
その後、接ぎ木を増やしたのが始まりです。河津桜によく似ていますが、何と言っても開花が非常に早く、開花期が二ヶ月と大変長いのが大きな特徴です。ま た、土肥桜には紅色(濃いピンク色)と薄い紅色がかった白の二種類があります。土肥桜は現在(平成17年)伊豆土肥(いずとい)と言う品種名で登録するた めの手続きを行っています。
土肥桜が見られる場所として紅色は、土肥幼稚園、丸山スポーツ公園、白色は土肥高校、南小学校などです。
国内産橙の主産地「伊豆地方」。温暖な伊豆の地で太陽の光をふんだんに浴び、丹念に育てられた「橙」が美味しいワインの姿にかわりました。
橙は縁起の良い品として正月のお飾りに使用される事はあまりにも有名ですが、高級料亭などでは素材を活かすお酢としても尊ばれています。
甘酸っぱさと心地よいほろ苦さが調和したワインです。また、このワインは国内発のワインです。
第一回発売 2000年4月1日 業務用 1800㍉
1本 720㍉ @1100/1本 アルコール分9%未満
2002年から生産中止、今や幻のワイン
この時期の寒なまこは寒さで鍛えられシコシコ感があって酢の物にすると美味しく酒のつまみにも最高であります。ナマコ取りは天馬船で沖合100メートルぐらいのところで水眼で海底を覗きながらナマコを見つけ引っかけのついた長い竹竿で取るというもの。
煮付け吉、干物吉のエボダイ、吉ずくめのエボダイ、生だったら塩焼き、照り焼き、唐揚げ、美味しい魚をいつでも食べたいと言う魚の一つでもあります。
焼いて食べたらやめられないって感じ・・エボダイの干物はそんな味わいのある干物です。
おんべ焼きともいい、正月の14日にしめ飾りや達磨を集め焼く行事で賽の神をこの火にくべて厄除けをする。この時、書き初めを焼くが高く舞い上がるほど字が上手くなると云われている。(土肥海岸毎年成人の日)
土肥桜は紅色(濃いピンク色)と薄い紅色がかった白の二種類があります。
樹形は傘状で、樹は高いので5mから8m、花は柄が長く垂れ下がったように咲き河津桜によく似ているが何と言っても開花が非常に早く、開花期が2ケ月と長いのが特徴です。
土肥で採れる海苔は通称「岩のり」と呼ばれる。所によって「小土肥ノリ」「八木沢ノリ」と呼ばれる寒の時期に土肥海岸の岩に付く海苔をかき集め天日干しにする。野趣たっぷりな荒い目ではあるが強い磯の香が楽しめます。
初冬から翌年の3月にかけて採れたものが色も香もよく、柔らかで最良とされています。
土肥神社の初詣は地元、帰省の若者、観光客など1500人の人出で賑わいます。参拝者には紅白の饅頭や御神酒が振る舞われます。八木沢三島神社でも初詣客に豚汁や甘酒が振る舞われます。安楽寺では除夜の鐘を突くことも出来ます。
土肥高谷城主富永氏(伊豆水軍大将)が1195年に鎌倉鶴岡八幡の分霊若宮八幡を祀ったとされる土肥神社の節分祭が毎年 2月3日午後3時30分に行われます。各区の氏子総代、神主、年男、関係者らが神社境内の三方向から福袋(おおよそ5000袋)をまきます。福袋には福豆 とお金、50円、100円、500円の何れかが入っています。
恋人岬の先端にあるラブコールベルは富士山に向かって好きな人の名前を呼びながら3回鳴らすと恋が実ると云われていま す。そして、その証として恋人岬事務局では恋人宣言証明書を交付してくれます。また、バレンタインには特製の恋人宣言証明書を先着214組の人に発行した りウエディングドレス、タキシードを着て結婚式の体験や記念写真を撮ってくれます。
小下田里山には地元の農家の人が植え育てた梅の木が30本ほど咲き梅、富士山、駿河湾を背景として写真を撮ることが出来る土肥の中でも数少ない場所であります。
二月から四月、町内で多く栽培されるのが甘夏蜜柑です。温暖な気候の中で育てられた甘夏蜜柑は、色といい、艶といい、まさに太陽が育んだ黄金の粒です。
伊豆甘夏ワインは甘夏蜜柑の特有な香りと爽やかな酸味、フレシュでフルーティーな味わいのワインです。
第一回発売 2000年7月1日 業務用 1800㍉
1本 720㍉ @1000/1本 アルコール分9%未満
小下田、八木沢地区で盛ん、3月から4月にかけて出荷され粉ワサビ、ワサビ漬けなどに加工されます。ビニールハウスで覆われ霜、風などから守られ大事に育てられます。勿論路地栽培もありますが多くはビニールハウスに守られ生育されます。
達磨山の搾り水で育てられた土肥の本ワサビは山中腹の石段に植えられ3月に白い花が咲きその後に出荷されます。
わさび漬けはもち論のこと茎、葉、花に至るまで漬け物などに利用されその殆どが利用できるという無駄がない植物です。
アントクメというワカメより大きい海草で3月から4月にかけて採れるが西風が吹くと海岸に打ち上げられたりもする。このメを包丁でトントンと叩いてぬめりを出し、橙酢や醤油で味付けし熱いご飯にかけて食べると磯の風味を味わいながら楽しめます。
「身の代と 遺す桜は 薄住よ 千代に其の名を 栄盛へ止むる」
継体天皇が幼少の頃から世話になった岐阜県根尾村を去る時に詠んだ歌で村と共に薄墨が栄えるようにと願いがこめられています。
全国しだれ桜10選のひとつ樹齢400年の身延山しだれ桜の分身が何と土肥に・・
30年前に身延山しだれ桜の苗木を植えたのが見事に成長、毎年3月25日頃に見頃となる。(国道136号線ひものや雑魚家の裏手)
駿河湾は、水深2500mで日本一の深さです。この駿河湾には約1200種の魚が住んでいると言われ、特に湾内でも土肥沖の身が厚く締まった銀鱗の鰺を銀鰺と呼び刺身で食するのが最高の味です。
鰺には特にDHA,EPAが豊富に含まれていますので、記憶学習機能向上、視力低下抑制、血圧降下作用、抗ガン作用、血糖値低下、低アレルギー作用、抗炎症作用等に効果があると言われます。特に干物にするとミネラルが豊富になります。
沿岸の表層を群れて遊泳するKAMASU、定置網、刺網などで漁獲されます。”カマスの焼き喰い一升飯”の諺通り少々の塩加減で仕上げた須田屋のKAMASUの干物は食を勧めます。